職人の手になじみ、技を支える、越前和紙の用具。
越前和紙の里では、時代の要望に応じた和紙づくりの中で、
それに適した数々の用具が生まれました。
職人の手によって代々守り伝えられてきた、越前和紙の用具をご紹介します。
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原料加工
- 包丁
- 市販の包丁を改良し、
楮の黒皮をこそげて取り除く。
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煮 熟（しゃじゅく）
- 釜
- 紙に必要な繊維素を取り出すために、草木を灰汁やソーダ灰の溶液中で、加熱して溶かす。
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塵選り（ちりより）
- ソウケ
- 竹製のカゴ。水に浮かべて
楮や雁皮を入れて塵選りをする。
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叩 解（こうかい）
- 叩棒
- 原材料をまんべんなく叩きほぐす。
カシ材で作ることが多い。
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ネリ抽出
- ネリコシ袋
- 中にトロロアオイを入れ、
桶の上に乗せ粘液をしたたらせる。
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紙出し
- ダシヌノ
- 流水を利用して、
繊維をかき混ぜ余分な成分を洗い流す。
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抄 紙（しょうし）
- フネ
- 水・繊維・ネリを入れる容器。
紙や桁の大きさでフネの大きさも変わる。
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抄 紙（しょうし）
- 桁
- 紙漉で最も重要な用具の一つ。
水に強いクサマキを用いることが多い。
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抄 紙（しょうし）
- 簀（す）
- 桁にはさみ、紙料を汲みこむ。
紙漉の重要な用具。
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圧 搾
- テンビンボウ
- 重石を利用して、
湿紙を圧搾するための棒。
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乾 燥
- 刷毛
- 干板に湿紙を貼付ける時に用いる。
紙によって毛の種類が違う。
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仕上げ
- 油壺・紙切包丁
- 紙を断裁する包丁と専用の油。
竹筒には油をしみ込ませた布が入っている。
