
W楮・梶・三椏プロジェクトWスタート

和紙組合・福井県・越前市・五箇地区まちづくり協議会が主体となって、和紙の里にふさわしい景観づくりと、将来にむけた和紙原料の確保づくりとして、楮・梶・三椏プロジェクトを立ち上げました。その第一弾の景観づくりとして、平成25年11月23日に、三椏の苗50本を大滝地区の表通りに植樹しました。翌年以降、和紙の里通り周辺や、道路わきの空いたところに、三椏を植樹していく予定です。今後は、梶を植樹し、古代の紙漉きにも挑戦したりしていく予定です。
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「越前長屋」と「越前てわざ工房」

1500年の伝統を誇る越前和紙を学ぶ若者を受け入れるため、越前和紙産地には宿泊施設「越前長屋」と、体験施設「越前てわざ工房」があります。紙すきの後継者を育てるため、越前和紙伝統工芸士の教えの下、長期滞在で作品作りに取り組む拠点として活用されています。時がとまったような趣のある同施設で、歴史と伝統が受け継がれていくことが期待されます。
※作品作りに関するお問い合わせは、卯立の工芸館まで
![]() 体験施設「越前てわざ工房」 |
![]() 宿泊施設「越前長屋」 |
卒業証書漉き

越前和紙産地にある岡本小学校を創めとする越前市内全小学校では、伝統工芸越前和紙を学ぶ活動として恒例行事となる「卒業証書漉き」を行っています。紙漉きを体験して、越前和紙に触れることが越前和紙発展の第一歩で、後継者育成へと繋ぐ第一歩になります。
![]() 楮の紙料と簀桁 |
![]() 透かし入り耳付卒業証書 ※この用紙に加工・文字が入り卒業式で本人の手に渡る |
産地小学校の取り組み

1980(昭和55)年から「卒業証書漉き」を行っている越前和紙産地にある岡本小学校には、1984(昭和59)年に「紙漉き室」が設けられました。毎年、「紙漉きウィーク」と呼ばれる期間には、敷地内にある岡本幼稚園も含め、学年ごとに紙漉きの実習が行われます。
2006(平成18)年には、原料となる楮の栽培から触れてもらうため、組合青年部を含む地元の越前和紙産業に携わる方達の協力を得て、小学校の中庭に楮が植えられました。また、「PTA紙漉き部会」結成は、越前和紙後継者育成活動の大きな手助けとなっています。
学年 | 紙漉き体験 | 原料作り体験 | 備考 |
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幼稚園 | 絵漉き | 【学校目的】 地域の伝統産業に対する理解を深めると共に、地域に対する愛着心や誇りを持つことへ繋がるような活動を続けていくことを目的としております。 左記以外にも工場見学へ行ったり、和紙職人を先生として招き越前和紙の歴史を学ぶ授業を盛り込んだりしています。 | |
1年生 | ざる漉き | ||
2年生 | はがき2枚漉き | ||
3年生 | はがき4枚漉き | ||
4年生 | 表紙漉き | ||
5年生 | 流し漉き | 楮芽かき 楮刈り取り 楮皮剥ぎ | |
6年生 | 共同絵漉き 卒業証書漉き | 楮黒皮剥ぎ |

5先生:楮刈り取り作業

6年生:黒皮剥ぎ作業

幼稚園:絵漉き

4年生:表紙漉き

5年生:流し漉き

6年生:共同絵漉き